岸田政権は4日で発足2年を迎えました。今後の政権維持のためにも衆議院の解散カードをいつ切るのかが焦点となっています。
(政治部・小野甲太郎記者報告)
岸田総理は2年を迎えるにあたり「聞く力」と「決断実行」を強調しました。
岸田総理大臣:「聞く力は大事にしていきたいと思いますが、合わせて決断し実行する、この政治の責任も果たしていく」
就任当初は「聞く力」を掲げ、批判を受けたら方針転換することもいとわず、2度の国政選挙で勝利しました。
しかし、その後は反撃能力の保有など自らの決断を前面に出す姿勢が目立ちます。
ただ、こうした姿勢は国民の支持にはつながっていません。
先月の内閣支持率は30.7%に落ち込み、不支持は48.3%と発足以来、最も高い状況です。
岸田総理は長期政権を狙い、来年9月の自民党総裁選での再選を目指しています。
そのために衆議院を解散することも視野に入れています。
ある与党議員は「『解散するかもしれない』と思わせれば思わせるほど、総理に有利な状況になる」と語ります。
この2年で岸田総理はリーダーシップに自信を深めています。
しかし、「聞く力」が弱まり「決断実行」が独断専行になれば国民や党内から見放されかねません。
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