政府・与党は、総理大臣の指名選挙などをおこなう特別国会を来月11日に召集する方向で最終調整に入りました。過半数割れした自民党は、石破総理が指名されるよう野党側との調整を本格化させています。
衆院選後、初めて行われた閣議。そこには神妙な面持ちで座る2人の大臣が。
自民党に逆風が吹くなか行われた選挙戦。牧原法務大臣は現職の閣僚として選挙に臨みましたが、落選しました。
牧原秀樹 法務大臣
「お前は法務大臣にふさわしくないとご判断いただいたと理解しているので、それはありがたく受け入れたいと思う」
選挙直後、法務大臣を退く意向を示していた牧原氏。きょうも閣議のあとはいつも通り会見に臨みましたが、胸元から外れた議員バッジが戻ることはありません。
牧原秀樹 法務大臣
「現時点で辞任の申し出等は特にしていないということでございます。(Q.総理から具体的な指示は?)全くありません。辞めろとか、辞めないとかということですか?(Q.いつまでとか)全然全く。全くないです」
同じく議席を失った小里農水大臣は。
小里農水大臣
「議員としての身分を失う以上は、大臣としての役割を果たすことはできません。当然、辞任することになります。総理(から)は慰労の言葉がございました」
2人は今月1日、初入閣を果たしたばかり。石破総理は特別国会の召集までは続投させる方針ですが、就任から1か月あまりでの交代となりそうです。
こうしたなか、政府・与党は総理大臣の指名選挙などを行う特別国会を来月11日に召集する方向で最終調整に入りました。
ただ、与党が過半数に満たない状態で行われるのはおよそ30年ぶりのこと。石破総理が指名を受けるまでには紆余曲折が予想されます。
過去にはこんなことも。
1996年に行われた総選挙で、自民党は239議席を獲得したものの過半数に届かず。当時の橋本総理は閣外協力となった社民党や「さきがけ」、無所属議員などの票を得ることで総理大臣に指名されました。
石破総理
「それぞれの党のご主張に対して寄せられた国民のご理解、共感、そういうものを謙虚に受け止め、取り入れるべきは取り入れるということに躊躇があってはならない」
自民党は総理指名選挙が1回の投票では決まらず、決選投票となった場合でも石破総理が指名されるよう、国民民主党などに水面下で働きかけを行っていて、国会での多数派形成に向けた動きが本格化しています。
これに対し、国民民主党の玉木代表は。
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「政策ごとに良いものには協力するし、駄目なものには駄目と言っていく。とにかく政策実現に全力を傾けているので、連立入りすることはありません」
党の所属議員は総理指名選挙で1回目も決選投票も、一貫して「玉木雄一郎と書く」と強調しました。
政策ごとに連携する「部分連合」などの協議について、「自民党だけでなく、立憲民主党や日本維新の会の幹部とも情報交換していると報告を受けている」とも話した玉木氏。
与野党の駆け引きが始まっています。
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