急接近する自民党と国民民主党。政策協議を開始することで合意しました。国民民主党の玉木雄一郎代表は強気の姿勢です。
■国民民主、看板政策の見直しが条件
自民党を仕切るナンバー2、森山裕幹事長。今、最も近付いておきたいのが国民民主党です。
森山幹事長
「それぞれ分野、分野で協議をしていきましょうということで合意ができました」
先月31日に行われた自民党と国民民主党の幹事長・国対委員長会談。要請したのは自民党側です。衆議院選挙で与党が過半数割れした今、野党の協力を得なければ予算案や法案を通せません。
そのため、自民党は国民民主党の訴える「“年収の壁”対策」や「ガソリン税の軽減」などの案件をぞれぞれ協議することで合意しました。
森山幹事長
「政務調査会あるいは税制調査会、そういうところでの協議は公明党にも出席してもらい、3党でやっていこうということ」
国民民主党との距離を詰めたい自民党。しかし、議席数を4倍に増やした玉木代表は、党の柱として掲げる「年収103万円の壁」の見直しが協力の条件だとしています。
玉木代表
「社会的な意義あることをしっかり我々としては訴えていきたい。(見直しを)全くやらないということであれば、当然、我々は協力できませんから。その時は過半数に届いていないわけですから、予算も通らない、法律も通らない、“以上”ということだと思います」
■裏金問題 非公認4人が自民会派入り
自民党が必死になっているのは野党への接触だけではありません。
平沢勝栄氏(79)
「無所属で戦った人たちの待遇について、今いろいろと検討していると、一言で言えばそういうことを伝えたかったんじゃないですか」
とにかく「数」が必要な自民党は、裏金問題を受けて非公認となり、無所属で当選した世耕弘成氏や萩生田光一氏、西村康稔氏、平沢勝栄氏の4人の議員に対して、自民党の会派へ入るよう打診。これで4人は国会で、自民党所属の議員と同じ行動を取ることになります。
ただし、名実ともに「自民党所属」の議員となる追加公認については、当面、見送る方針を固めました。
4人をすぐに自民党へ戻せば世論の反発を招きかねないという判断が働いたためですが、「数合わせ」とも取られかねない対応に今後、党内からの反発を招く可能性があります。
■立憲・野田代表に党内から不安の声
立憲民主党 野田佳彦代表
「政権を代えていく大きなチャンスでもありますので、ぜひご協力をお願いしたい」
一方、議席数を大幅に増やし野党第1党となった立憲民主党の野田代表は、総理指名選挙での投票の呼び掛けに苦戦しています。
ここでも玉木代表は強気です。
玉木代表
「勝つ見込みのない野田さんに入れるわけにはいきませんから」
政権交代を掲げ、野党に協力を呼び掛ける野田代表ですが、足元からは不安の声が上がっています。
立憲中堅議員
「何も準備していなかったのに、安定するわけがない。目先の誘惑にとらわれたら必ず失敗する」
「野党をまとめるためには野田さんではなく、いっそ、玉木さんを担ぐくらいの気迫が必要だ」
(「グッド!モーニング」2024年11月1日放送分より)
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